内科・消化器内科
Tel.0942-35-1000 〒830-0001 福岡県久留米市小森野2-3-8
MENU
がんや肝硬変などによってたまった腹水を濾過濃縮して有用なタンパク成分を回収する治療法です。たまった腹水をバッグに取り出し、その後、濾過器を用いて細菌や癌細胞等を除去した後、濃縮器で除水を行い、アルブミン等の有用な物質を濃縮して再び体内に戻す治療法です。
腹腔に通常より水がたくさん貯まった状態のことをいいます。お腹にある臓器をつつむ膜を腹膜(ふくまく)といいます。腹膜は、臓器と臓器の摩擦を少なくするために腹腔(ふくくう)とよばれるすきまをつくっています。腹腔には通常20〜50mLの水が入っていますが、癌や肝硬変などさまざまな病気の影響で通常よりたくさん貯まった水、または状態を腹水といいます。
一日5~7gの塩分制限や一日1リットル以下の水分摂取制限をする食事療法や、利尿薬、アルブミン点滴投与による薬物療法があります。これらの治療を行っても、改善しない腹水を難治性腹水といいます。難治性腹水の治療法の一つに、CART(カート)療法があります。
CARTを行った場合、自分のアルブミンを補充しますので、未知の病原体に感染する可能性がありません。
廃棄されていた腹水から自己タンパクを採り出し再利用する。今、腹水濾過濃縮再静注法が見直されています。
●詳しい治療法については医師にご相談ください。