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転移性肝がんの治療

転移性肝がんとは、肝以外の臓器にできたがんの細胞が血液の流れに乗って肝臓に移動したものです。 転移性肝がんの原発巣は、大腸がん、胃がん、膵がん、乳がんが代表的ですが、肝臓はその血流の豊富さから最も多臓器の転移が生じやすい臓器であり、全身のどの部位のがんでも転移性肝がんを発症する危険は存在します。 現在、転移性肝がんの標準治療は全身性化学療法ですが、当院ではリザーバー肝動注化学療法を行い良好な成績を上げています。

転移性肝がんの治療

60歳 女性 大腸がん肝転移
他院で約1年間全身化学療法を施行され肝転移が増大してきた症例でしたが、左上腕から留置した肝動脈リザーバーから約2ヵ月間動注療法(GEM-FP療法)を行い肝転移は縮小を認めました。
62歳 男性 大腸がん肝転移

他院で1年以上、「FOLFOX」や「FOLFIRI」などの全身化学療法を施行され肝転移がコントロール不能となった症例でしたが、右そけいから留置した肝動脈リザーバーより約4ヵ月間「動注FOLFOX療法」を行い肝転移は消失。現在も日常生活可能で通院中です。

進行性大腸がんの標準治療として現在最も普及しているのは、「FOLFOX」という全身化学療法ですが、当院では「FOLFOX」で使用する抗がん剤の一部を肝動脈リザーバーから投与する「動注FOLFOX療法」を行っています。

72歳 女性 尿管がん肝転移

前医で全身化学療法を受けるも無効であり急速な肝転移の増大を認めて当院へ入院されました。PET検査では肝以外の臓器にも転移を指摘されました。

当院で肝動脈リザーバーからの動注療法(GEM-FP療法)を行い、1年後にはすべての腫瘍が消失し完全緩解となりました。現在も生存されています。

大腸がん肝転移治療

system-iによる大腸がん肝転移治療

切除不能大腸癌肝転移に対する first line therapy は全身化学療法です。しかし予後規定因子となる可能性が高い肝転移巣に対する肝動注化学療法の局所制御性も捨てがたいものがあります。当院では、進行性大腸癌治療に最も汎用されている FOLFOX-Bevacizumab (BV) 療法もしくは FOLFIRI-BV 療法と使用薬剤や投与時間をほぼ同等にし、 oxaliplatin (L-OHP) もしくは irinotecan (CPT-11)と 5FU のみ肝動注するレジメンを考案し,主として全身化学療法の failure(無効例)に対し用いてきました。


【System-I】

2008年6月以降、当院で肝動注 FOLFOX-BV療法もしくは肝動注 FOLFIRI-BV療法を施行し、2011年3月まで全経過を観察し得た結腸・直腸癌肝転移14 例 の経過を解析しました。


【14例の背景因子】

平均年齢 : 65.0 ± 8.0 歳、男性 : 女性  =  8: 6 例、PS 0 : 1 =  12 : 2 例 
結腸癌 : 直腸癌  = 7 : 7 例 全例 原発巣切除あり
同時性 : 異時性肝転移  =  8 : 6 例、慢性肝障害 なし:あり = 13 : 1 例 (C型肝炎 1例)
肝動注併用FOLFOX-BV療法開始時の肝以外の転移 無 : 有 = 9 : 5 例(肺 : 骨 : リンパ節 = 5 : 1 : 2 例) 治療前CEA : 994.9 ± 2776.7 ng/ml 前治療あり 13 例 (前治療が一時期有効であったが徐々に再燃してきた 7例、前治療に有効性が認められなかった 4例、有害事象のため前治療継続不能 2例)


治療前CEA :30 ng/ml 以上の11例 CEA低下率:73.9 ± 17.0 %
CR:1例,PR:9例,MR:3例,SD:1例
奏効率71.4%

【Case No.9 70歳男性】

 

【Case No.11 78歳女性】

 

 

【動注FOLFOX-Bが著効した末期的直腸癌肝転移の1例】

改めて肝動注の持つ局所制御力の強さを痛感しています。

肺転移に対する
気管支動脈への動注治療

肺に転移したがんが切除不可能である場合、通常は全身性化学療法を行いますが、その効果は芳しいものではありません。 当院では大腿部から留置した新しいタイプのシステム-iと形状付きマイクロカテーテルを用いて、気管支動脈への動注療法を行っています。

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